Appleは10月5日に前CEOであるスティーブ・ジョブズが亡くなったと発表した。
その日は、あまりの衝撃に朝から放心したのを覚えている。CEOを降りてから1ヶ月半。こんなにもギリギリまで職務に付いていたことに、彼の信念を伺える。彼は死と向き合い、生きることに対して強い決意を持っていた。最後の最後までAppleの絵描く未来を指揮し続けた。
そして、死してなお、彼はAppleと「iPhone4S」のシェア確保に貢献している。
彼の死が発表される前日、AppleはiPhone4Sの発表を行った。予想されていた多くの新機能は見送られ(妄想に終わり?)無難なマイナーアップデートに対して、Appleファンの多くは不満を口にしていた。
「iPhone4Sはいらない」
「iPhone5が出るのを待とう」
「4Sは "for Somson"の意味じゃない?」
まぁ散々だった。
そして4Sの発表の翌日、それを吹き飛ばすほどのインパクトのある事実をAppleは発表した。
「ジョブズが死んだ」
信じたくなくなるような現実に多くのAppleファンが悲しみを口にしていた。
「iPhone4Sは彼の遺作だ!絶対に買う!」
「4Sは "for Steve"の意味じゃない?Appleはなんて粋なはからいをしたんだ!」
えっ?
ひっくり返った。
結果として、彼の訃報はiPhone4Sの評判をV字で回復させた。おそらくコレがなければ、散々な売上になったであろうiPhone4Sを、Apple期待の新製品に押し上げた。
これがAppleの策だとしたら新リーダーはマーケティングの天才かもしれない。
ジョブズの遺言なら、やはり彼は天才だったってこと。
偶然だとしたら、神様からジョブズへのご褒美かもしれない。
ともあれ、彼の訃報はAppleに多大な貢献をしている。
0 件のコメント:
コメントを投稿