2011年9月27日火曜日

コーチングで人を目標へ導く「コーチング ~なぜ、あの人には部下がついてくるのか?~」

目からウロコのコーチング―なぜ、あの人には部下がついてくるのか? (PHP文庫 は 46-1)

結構ためになったので、要約を書いておきます。


コーチングとは

コーチングとは、自発的に行動することを促すコミュニケーションスキルです。ポイントは「自発的な行動」です。

どんなに軽やかに相手に目標をコミットさせたようと、それが他者から意図されたものであればモチベーションは上がりません。部屋の掃除をやろうとしてる時に、「早く部屋の掃除をやっちゃいなさい」と言われるとガクッとモチベーションが下がる。これは相手に目標を意図されることで、深層心理で「抵抗」してしまうからです。

コーチングの本当のゴールは、コーチングの結果、相手が主体的に行動を起こし、結果を出してくれることなのでしょう。

一度主体的な行動を取る癖がつくと、成功した時の喜びが大きくなり、失敗しないように責任感を持つようになるので、ビジネスマンとして大きく前進することになります。


相手の中に眠っている「答え」を引っ張り出す

大切な事は相手の中に眠っている「答え」を引っ張り出すこと。相手が「自分で」前進することが大切であり、コーチが「答え」を与えるものではない。

なので、コーチングする際に気を付けなくてはいけないことは、自分バイアスがかからないようにすること。部下のコーチングのシーンでは得てして自分の都合のいい用にアドバイスを与えがちだけど、本来のコーチングは「相手が望む道筋」を相手の言葉の中から探してあげることを指します。


必要なのは「聞く」スキル

コーチングで最も必要なスキルは、「聞く」スキル。

自分の意見を押し付けずに、ただひたすらに相手の話を聞けるスキル。自分の経験談を語らず、自分の問題解決能力を身につけることなく、相手の本心のみを聞くスキル。

悶々としていたものが、人に話すなかで整理されて自己解決するって結構あるでしょ?それを助けるのは聞くスキル。

このスキルを伸ばすためには、普段から相手にとって話しやすい相手となることを心がける必要がある。普段の話す声、表情、挨拶が相手に良い印象を与えているか否かでコーチングの成果が変わってくる。


目標設定の留意点

コーチングの大事な場面の一つとして、相手の目標設定のシーンがあります。この際の留意点。

一つは仕事以外の目標も聞くこと。マズローの5大欲求にあるように、人間の欲求には階層があるので、基本的欲求が満たされていない状態では、仕事上での自己実現の欲求に集中できない。だから仕事上の目標を定める前に、生活の中での悩みや困難を解決することが大切なシーンが多々ある。

2つ目は目標を明確にするためにビジュアライズを意識すること。ビジュアライズとは目標を達成した状態をありありと想像できるような状態に持っていくこと。「ダイエットに成功しました。嬉しいですね。どこに出かけますか?」とか「ついに試験に合格しました。さぁまずはどんな仕事に取り組みますか?」とか。達成したらどうする?じゃなくて、達成しているんですけど、どうですか?って聞き方が想像力をかきたてる。


まとめ

言われれば確かに。ということの集まりなのですが、実際にできていないことが多いですね。どうしても「聞く」より「アドバイス」に偏りがちだけど、心に余裕を持って相手の「答え」を導き出せるようになれるとよいです。



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